なぜ、牛ばかりなの

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行政は、食品の放射能検査を、ちゃんとやっているのでしょうか。たとえば昨年12月には、全国で32,620件の検査が行われ、第一位の東京都は9,109件でした。ところが、その98%(8,941件)は牛肉の検査でした。

 

 2011年夏、牛肉から放射能が検出され、全国で買い控えと価格暴落が起きました。原発事故現場から100Km以上離れた宮城県で生産された稲わらが、牛の飼料として各地の酪農家に流通し、放射能の拡散となったのです。

 

 3.11の直後、福島第一原発の数回におよぶ爆発で、大量に飛散した放射性物質が、上空の大気の流れと、宮城県に降った雨で、稲わらに集積しました。現在は、こうしたことは起きてはいないでしょう。しかし、買い控えは多くの自治体に『牛の全頭検査』を促しました。

 

 東京都は、都立芝浦と場でと畜した牛を全頭検査する一方、関連サイトでは「生鮮食品と加工食品を対象に幅広く行う」「都民が日常的に摂取する食品、子供が継続的に摂取する食品を選定しています」と、のべています。

 

 都民は牛肉以外にも、さまざまな食品を口にします。たとえば、東北、関東から雨で放射性物質が流れ込んでいる海、そこでとれる魚。東京都は12月、千葉県産ブリ、宮城県産アナゴなど、わずか15件の検査しか行いませんでした。検査対象は、どのような力関係で、決まるのでしょうか。

 

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98%牛肉.png


 

 

12月東京都検査.png

 

 

 

●オートガンマカウンターで大量の検査を処理

放射性物質を比較的短時間で測定できる機器で、少量の検体を数多く測定するのに適しています。検査精度はゲルマニウム半導体検出器に比べると低くなるため、スクリーニング検査に用います。では、なぜこの機器で、他の食品も検査をしないのか。

オートガンマカウンター.png

 

検査の統計/厚生労働省:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000029qee.html

東京都の検査体制/福祉保健局:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/ryuutuu/index.html

全頭検査の実施:http://www.jmma.or.jp/pdfs/spSheet.pdf

オートガンマカウンターを使った牛肉の検査(東京都):

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/09/DATA/20m9k200.pdf

 

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