お金になる、絆

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「絆」「痛み分け」、なんと日本人のこころをくすぐる言葉でしょうか。テレビや新聞では、ガレキが片付かないと復興ができないと、多くの主張と広報がされました。

 

 政府は、40億円ほどの予算をつかい、除染広報とガレキ広域処理のキャンペーンをおこない、日本中で「絆」「痛み分け」と繰り返しました。

 

 この広域処理の予算は、3年間で1兆700億円が見込まれています。受け入れの自治体は、ガレキの量に応じて国から補助金をもらえる仕組みです。しかも今回の広域処理は、平均処理費用が、約6~7万円/トンで、通常の3倍のプレミアムがついているとも言われています。ところがその裏側で、お金がからんだ醜いぶんどり合戦があることは、あまり知られていません。

 

 東京都はガレキ処理を産廃業者3社と契約をし、その3社はなぜか皆、東京電力の96.6%出資している、東京臨海リサイクルパワーを焼却業者として指定しました(Web資料)。残りの女川町分は、東京都が各区にある焼却施設で行っています(東京都への電話調査)。

 

 ガレキの広域処理は、全国に放射能汚染という不安を拡げることになります。しかも、本来は被災地で活かされるべき復興予算が、まったく異なる場所で、異なる形で消えています。

 

 気がつけば、誰の「絆」なのでしょうか。

 

                                                     KAZE to HIKARI.13006

 

 

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●東京都がれき処理事業の流れ

東京都は2011年11月3日から、被災地のガレキ受け入れを開始しています。処理業者の公募では、「100トン/日以上の処理能力で、かつ、都の指定する集塵設備※を有する都内の産業廃棄物処理施設にて焼却処分すること」と記載されています。

 

 一日100トンの処理能力を満たす施設を所有するのは、東京電力子会社である東京臨海リサイクルパワー株式会社と株式会社 シンシアしかありません。そして、契約されたのは、東京臨海リサイクルパワー株式会社だったので、事実上の随意契約ではないか、と批判されました。

 

 東京都は、2013年度まで50万トンの受け入れを予定しています。岩手県と宮城県は、それぞれ30万トンと39万トンが広域処理必要量としています。

 

 ※「集塵設備」とは、「バグフィルター及び活性炭吹込装置若しくはバグフィルター及び湿式排煙脱硫装置」

 

資料①-2.jpg

東京臨海リサイクルパワー株式会社: http://www.tgn.or.jp/tokyorp/  株式会社 シンシア:http://www.sincerehq.com/   http://www.sincerehq.com/shinagawarc/list/index.html                                    高俊興業株式会社: http://www.takatoshi.co.jp/  有明興行株式会社: http://www.aknet.co.jp/           株式会社リサイクル・ピア: http://www.r-p.co.jp/04comp/index.html

 

 

道子さん(資料②).jpg

東京都 環境局災害廃棄物処理支援:http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/disaster-waste/index.html

 

 

●ガレキの放射能濃度測定結果

環境庁では、「広域処理情報サイト」をつくり、広域処理への理解を求めています。ここには、それぞれの地域で測定された放射能のデータもありますが、福島県から遠く離れた岩手県や宮城県の災害廃棄物(ガレキ)にも、放射性セシウムが検出されています。

 

道子さん(資料③).jpg

環境省「広域処置情報サイト」: http://kouikishori.env.go.jp/conditions/

 

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