"ふくしま" ということ

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3.11、あの日から福島県は、 "ふくしま" という複雑で、とても重たい意味をもった、ひとつの記号となりました。

 

そして、 "ふくしま" は、その内部と外部で、別の生活、別の生産、別の政治、そして別の感覚と立場を生み出し、大きな見えないものによって分断されたのです。

 

わたしはその内部で、家族と生き、地域とかかわり、そして放射能と一緒にいます。 "ふくしま" の外では、セシウムだけを問題視させながら、低線量は体に心配ないという。

 

いつもと変わらぬ日常、母は、子を学校へと送り出し、子は、砂塵の舞う通学路を通い、核種を吸引し付着させる。学校は、除染もせぬ頃から校庭で運動を許可した。

 

母親は、掃除でハウスダストを巻き上げ、吸引し付着させる。衣類は洗濯で核種を吸収し、陽のあたる物干し竿では、核種が舞う風にさらされる。父は、核種の染みついたスーツをまとい帰宅する。毎日のふつうの営みが、休みなく細胞を痛めつける。

 

子の靴下が54 ベクレル/kg、妻のジーンズは102ベクレル/kg。

 

息子はサッカーが大好きです。わたしは家族を愛しています。だから、放射性セシウムの測定値が高いグラウンドで、彼がサッカーをすることを禁じました。息子は、分かっています。でも、私を嫌っています。"ふくしま" は内部の家族まで、分断している。

 

 わたしは、それでも、核種の数値を追っている。

 

                                     KAZE to HIKARI.13005

                                                        

 

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●降下物の測定とは

文部科学省が、定時降下物について、降水採取装置により採取し、ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて核種分析調査を行い、自治体に報告を求めています。特に、緊急時の場合、事故現場周辺では以下のような重要な意味をもちます。

 

①一日遅れとなるが、空気中の各種の放射性物質の量が分かり、事態への住民への対策ができる   ②放射能プルームの動向や危険性のおおまかな程度を知ることがでる               ③農作物や水源池に降り注いだ放射能の程度をおおまかに知ることができる            ④住民被曝( 特に 呼吸による吸入摂取 )の程度をおおまかに知ることができる

 

【福島県】 採取場所...福島県原子力センター福島支所(福島市方木田地内) /測定機関...福島県原子力センター福島支所 /分析装置...ゲルマニウム半導体検出器 /測定方法...緊急時におけるガンマ線スペクトル解析法(放射能測定法

 

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=27445

 

 

 

【局面Ⅰ】測定値は、本当にこの程度なのか

福島県は「震災対応により計測不能」という理由で、3月27日から行っています。同日は、セシウム134は測定せず、セシウム137が790Mベクレル/k㎡となっています。また、28日、29日は「不検出」、30日はセシウム137が146Mベクレル/k㎡となりました。しかも、その後もセシウム134は、4月24日まで測定せず、まる28日間も放置されましたのです。こうした対応は、決して住民を守るものとは思えません。

 

ここでは、セシウム134と137の比率が4:6という、一般的な数値を用いてセシウム137から134を逆算し、グラフとしました。なお、2011年4月24日から2013年2月13日の、同比率は134:137=43:57です。

 

 

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【局面Ⅱ】極めて高い放射性セシウムが検出され

2011 年6月7日、4号機主排気ダクトの支持脚溶接部からの空気漏えい/6月28 日午後8時6分、2号機原子炉格納容器内へ窒素ガスの注入を開始/7月14 日午後8時1分、3号機原子炉格納容器内へ窒素ガスの注入を開始。

 

 

 7月19日、極めて高い放射性セシウムが検出され、これを文部科学省は、9月26日修正データを公開しました。その数値は、セシウム134が590Mベクレル/k㎡、セシウム137が750Mベクレル/k㎡(7月19日9時~7月20日9時採取)となりました。なぜ、これほどなぜ公表が遅れたのかのでしょうか。

 

 

文部科学省

http://radioactivity.mext.go.jp/old/ja/monitoring_by_prefecture_fallout/2011/07/15137/index.html

 

 

 

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【局面Ⅲ】緊急時に監視システムが停止

2011年11 月30 日全54基の原発監視システム『ERSS』が停止/同日午後4時4分、1号機原子炉圧力容器へ窒素封入操作を開始/同午後4時26 分、3号機原子炉圧力容器へ窒素封入操作を開始/12 月1日午前10 時46 分、2号機原子炉圧力容器へ窒素封入操作を開始。

 

窒素を注入するという、重大な事故が起きたこの間、12月23日に最大値セシウム134が55Mベクレル/k㎡、セシウム137が65Mベクレル/k㎡が検出されました。非常に緊張感が高まっているこの時期、突然、監視システムが停止しました。このシステムは、すべての原発を対象としたものです。このことを、NHKでは以下のように報道しました。こうした、管理体制で原発の再稼働など、どうしてできるのでしょうか。

 

 

国の原発監視システム 一時使えず NHKニュース                

2011.12月31日 18時4分、全国の原子力発電所の原子炉の状態や周辺の放射線量などのデータを監視している国のシステムでトラブルが発生し、原子力安全・保安院などでデータを一時、表示できなかったことが分かりました。このシステムは31日午後復旧し、保安院が原因を調べています。

 

トラブルを起こした国のシステム「ERSS」は、全国の原発の原子炉の圧力や温度、それに周辺の放射線量などのデータをリアルタイムで監視し、今後の状態を予測します。東京の原子力安全・保安院のほか、原発の周辺にある保安院の出先が入ったオフサイトセンターなどに端末が設置されています。東京電力福島第一原発の事故ではこのシステムが使えず、放射性物質の広がりを予測できなかったために住民の避難に課題を残しました。

 

保安院によりますと、30日昼過ぎ、石川県にある志賀原発のオフサイトセンターで画面にデータが表示されていないことに検査官が気づきました。このため保安院で確認したところ、ふだんは画面に出ているデータが、全国すべての原発について表示できませんでした。調査の結果、データを管理する独立行政法人の施設でデータの送信ができなくなっていることが分かり、「ERSS」は31日午後2時半ごろ復旧したということです。保安院が原因とともにいつから故障していたのかを調べています。原子力安全・保安院は「重要なシステムが使えなくなったのは遺憾で、また発表が丸一日後になり申し訳ない。今後は速やかに発表したい」と話しています。

 

 
 

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●福島民報2012年12月18日

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