レントゲン室とおなじ、生活空間

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3.11大地震と津波は、あの過酷な原発事故をまねき、私たちは放射能飛散をとても心配しました。実際のところ、どれほどの量が降り注いだのでしょうか。文部科学省が報告しています。

 

 放射能を身近に感じるのは、病院です。X線撮影やCT撮影する場所を『放射線管理区域』といいます。4万ベクレル/m²を超える可能性があり、一般の人は立ち入りを制限されている空間です。1ベクレルは、1秒間に1個の放射性核種が1回崩壊して放射線をだすことで、ここでは、1平米あたり1秒間に4万個の放射線が飛ぶことになります。

 

 文部科学省の1024件の調査では、福島県の60%以上、栃木県、千葉県も50%以上が、このエリアの値を超えます。特に汚染のひどい双葉郡では、放射線管理区域の60倍から165倍という高い数値がでています。ここでは、昨年3、6、9、12月のデータ発表があり、現在でも放射能に減少傾向は見られません(Web資料)。

 

 東日本大震災は、多くの命と、かけがえのないふるさとを、奪い去りました。復興庁の報告では、避難者として登録されている方は、31万人6千人にもなります。

 

 時の流れは、そのことすら私たちの意識から消し去ろうとします。しかし、原発事故によって、レントゲン室の値を、はるかに超える放射線空間が、あの広大な東日本に、こつ然と現れたのです。

 

 あの美しいふるさとをとりもどすのに、

どれほどの、時の流れが必要なのでしょうか。

 

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出典:ガンマ線放出核種(セシウム134、137、銀110m)の核種分析結果(第2次分布状況調査)
(平成24年3月1日時点)

●集計は、セシウム134と137を合算しました。

http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/7000/6212/view.html

 

   

 
 

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出典:土壌モニタリングの測定結果(平成24年1月1日~平成25年2月13日までの測定結果)』

 ここでは、福島県双葉郡の4箇所で、1年にわたり4回(3月、6月、9月、12月)測定した結果が報告されています。セシウム134と137は依然として高いです。時系列の値は、不規則な動きです。サンプリングの状況もあるでしょうが、グラフで見る限り、「減少している」とは言えません。

 

 掲載ページ:http://radioactivity.mext.go.jp/ja/new/list-1.html

掲載資料:http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/6000/5622/24/116_0213.pdf

 

 

★小出裕章氏の「放射線管理区域」と福島事故の見識

「日本の法令に照らす限りは、すでに福島県全域に匹敵する面積、あるいはもっと、という広大な場所が放射線の管理区域に指定しなければいけないほど汚れてしまっているのです。その事実を目の前にして、日本の国は、自分が決めた法令を反故(ほご)にしてしまって、一般の人たちが、放射線管理区域と呼ばなければいけない場所に住めと、言い出したんです」(お話から抜粋)

http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20120422/p1

 

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